2017年11月16日
SILKYPIX Taste Collection『赤外線写真』
SILKYPIX Taste Collection 第五弾は『赤外線写真』です!
このテイストは、赤外線写真用の白黒ネガフィルムのようなトーンに仕上げることができます。
SILKYPIXの『テイスト』とは、RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio シリーズ」の調整値を組み合わせたプリセットです。メニューから選択することで、デジタルカメラに搭載されている「シーンモード」のように、テーマに合わせた写真の仕上がりへ変換することができます。また、テイストを適用後の調整も可能です。ぜひダウンロードしてお試しください。
SILKYPIXオリジナルテイスト『赤外線写真』
赤外線写真とは
銀塩写真では人間の目には見えない赤外( 近赤外) 線に反応する赤外線写真専用のフィルムが販売されていました。このフィルムとレンズフィルターを組み合わせることにより赤外線を強く反射している被写体が明るく写る独特なトーンの写真になります。
また、デジタルカメラでもI R カットフィルターを外して改造する( 自己責任となります)方法により赤外線写真を撮影することができます。
赤外線写真の特徴
通常のモノクロ写真とはコントラストだけでなく、例えば空の青が暗く再現されたり、葉や草などは明るく再現されるなどモノクロの特性自体が大きく異なります。
今回の「赤外線写真」テイストでは通常撮影( 赤外改造されていないカメラと言う意味で) された写真から、赤外線写真の雰囲気にできるだけ近づけるようにパラメータを調整してあります。全く同じようにはなりませんがモノクロ写真のトーンの一つとしてお使いください。
作例1
作例2
パラメーター解説
「赤外線写真」のテイストを作成する際に使用した機能を解説します。
① HDR
H D R を弱めに設定します。これは後段でコントラストを高めた時に黒つぶれや白とびが起きにくいようにするためです。
② ホワイトバランス
デイライトタイプの銀塩フィルムの色味( 色感度) に近づけるため、ホワイトバランステイストを「昼光( 快晴) 」に設定します。
③ モノクロコントローラ
モノクロコントローラからカラーフィルタ「赤」を選択します。
その後明度スライダーで赤外線写真のトーンに近くなるように赤系は暗く、緑系は明るくなるように調整します。
④ カラー
カラーから「彩度」を高めに設定します。これにより、モノクロコントローラの「明度」の効果のかかり具合が良くなります。この例では空の暗さや木の緑の明るさなどがより強調されるようになります。
⑤ 調子
調子のコントラストを強く設定すると同時にコントラスト中心を下げることで明るめのトーンになります。さらに、明瞭度を少しだけ上げます。
⑥ トーンカーブ
最後にトーンカーブで隠し味程度に中間調のコントラストを高く設定して完了です。
以上の機能を使用して『赤外線写真』テイストが作成されました。
作例3
作例4
作例5
応用編
カスタマイズのポイント
① ホワイトバランス/色温度
ホワイトバランスの色温度スライダーを動かすことでトーンが変化します。
このように、テイスト適用後に皆さんのオリジナルの調整もできますのでぜひお試しください。
『赤外線写真』テイストのダウンロードはこちら
テイストの使い方はこちら!
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