2017年9月21日
SILKYPIX Taste Collection『鶏卵紙』
SILKYPIX Taste Collection 第四弾は『鶏卵紙』です!
このテイストは、温かみのあるセピアの色調と深みのあるトーンが特徴のテイストです。
テイストとは、RAW現像ソフト「SILKYPIX Developer Studio シリーズ」の調整値を組み合わせたプリセットです。メニューから選択することで、デジタルカメラに搭載されている「シーンモード」のように、テーマに合わせた写真の仕上がりへ変換することができます。また、テイストを適用後の調整も可能です。ぜひダウンロードしてお試しください。
SILKYPIXオリジナルテイスト『鶏卵紙』
ファイル名の『xxx_j』はJPEGデータ用、『xxx_r』はRAWデータ用です。
鶏卵紙とは
鶏卵紙とは銀塩写真の印画紙の種類の一つです。紙に塗布する感光剤の原料に卵白や硝酸銀が使われていることから鶏卵紙と呼ばれています。現在でもオルタナティブ・プロセスと呼ばれる古典技法の愛好家から支持されています。ゼラチンシルバーの印画紙が大量生産される前の手作りにより制作されていた紙です。
鶏卵紙の特徴
温かみのあるセピアの色調と深みのあるトーンが特徴です。
プリントする用紙のテクスチャー(質感)によって写真のマチエールが違ってくるのでプリントする際の用紙選びもポイントとなってきます。
今回のテイストでは中間調のトーンの粘りを強く、静物から風景まで使いやすいようなチューニングをしてあります。
作例1
作例2
パラメーター解説
「鶏卵紙」のテイストで使用している機能を解説します。
①HDR
HDRを弱く適用し、黒を少し浮かせます。暗部を明るくすると言うよりは暗部から階調を引き出すのが目的です。
②モノクロコントローラ
モノクロコントローラで「オレンジフィルター」を適用しモノクロ化します。その際、赤の色抜けを抑えるため明度を少し下げてあります。
③トーンカーブ
RGB独立トーンカーブのR(赤)チャンネルの中間調を高く、B(青)チャンネルの中間調を低く設定することでセピア調の色を再現します。またRGBトーンカーブでS字カーブを描くことでコントラストを高く設定してあります。
④調子
コントラストを下げ、ハイライト/シャドーに階調の粘りを持たせます。また、ガンマを低く設定し、中間調のトーンを落ち着かせてあります。
④明瞭度
最後に明瞭度を高く設定し、被写体の質感を強調してあります。
以上の機能を使用して『鶏卵紙』テイストが作成されました。
作例3
作例4
応用編
カスタマイズのポイント
①RGB独立トーンカーブ
RGB独立トーンカーブでRチャンネルとBチャンネルのカーブを調整することでセピアの色調が変化します。
このように、テイスト適用後に皆さんのオリジナルの調整もできますのでぜひお試しください。
『鶏卵紙』テイストのダウンロードはこちら
ファイル名の『xxx_j』はJPEGデータ用、『xxx_r』はRAWデータ用です。
テイストの使い方はこちら!
「特集・イベント」へ戻る